住宅ローンの借金踏み倒しって出来るのですか?
住宅ローンを組んでいた親戚夫婦が失踪したとの事で、行方を知らないかと他の親族に尋ねられた事がありました。私も含めた家族が彼らの保証人でも無かった事に加えて実際に知らなかったという事で、その時は知らないと返答しただけで終わりました。しかし、それから数ヶ月経った今だとちょっと気になる事があります。
住宅ローンの借金を踏み倒す事なんて、本当に可能なのでしょうか?個人から借りたお金となると逃げ切る事も(常識から外れた思考があれば)出来るとは何となく分かるのですが、銀行などから借りた大金を全て踏み倒して逃げる事なんて可能なのでしょうか?自分がそうするつもりなんて毛頭無いですが、ふと気になったので質問をさせていただいてます。
住宅ローンの踏み倒しが可能かどうかをお答え下さい。さすがに経験者の方というのは居ないと思いますので、融資に関して詳しい方にお教えしてもらえればと思います。
踏み倒しというのは不可能です
住宅ローンを放置しての逃走か…一体何があったんだろうね?多分なら借金が返せないからという理由だろうけど、そこに至る理由が見つからないのなら、単純に何かあった可能性もあるのだけど…まあ、それは今回は置いておくとしようか。
それで住宅ローンの踏み倒しだけど、むしろ住宅ローンだけと言わず、借金の踏み倒し自体が不可能と思っても良いよ。金融業者から借りたお金は例え数円単位でも返せないと未払い扱いになるし、一応借金に時効があったとしても、時効を向かえる事はまずないね。
住宅ローンの時効というのは、請求が向かってからカウントが開始されるよ。そしてそのカウントは請求が行われた時点でまたカウントがリセットされて開始されるの繰り返しだから、時効を向かえた融資の事例なんてほぼ無い位に思えば良いよ。回収できていない借金の請求を止める事なんてまずあり得ないから、時効も同時にあり得ないというわけだ。
余談になるかもしれないけど、住宅ローンで保証会社が保証人になっている場合、その銀行への返済は保証会社が立て替えているだろうね。保証人が立て替えたらそれで終わり…なんてはずも無く、今度はその保証人に返済をしないといけない。結局の所、住宅ローンから逃げ切る事なんて不可能となってしまうわけだ。
逃げれば逃げるほど遅延損害金として利息も上乗せされていくから、今頃は逃げはじめよりももっと大変な事になっているだろうね。
住宅ローンで借りて借金踏み倒しをすることはできるのか
住宅ローンを利用すれば大きな資金を借りることができます。これを借金踏み倒しすることは可能なのでしょうか。結論的に言えば、やる意味がないと考えられます。ずっと返済をしないという選択肢をとることはできます。というよりも、返済ができなければそうせざるを得ないでしょう。そして督促が来ても無視し続けるということもできないわけではありませんが、逃げ切ることはできないでしょう。
まず、抵当権というものについて把握しておくことは必要です。金融機関は大きな金額を融資するわけですから、もしも返済ができなかったときには大きな損失を発生させることになります。そうならないようにするために、購入する住宅に抵当権を設定します。金融機関が抵当権を設定すると、その状態では勝手に売却する事ができなくなるのです。そして、返済ができなくなったときには住宅を売却する事に案ルのですが、売却をした資金は抵当権者である金融機関に渡されることになります。このようにすることによって、金融機関は資金を回収できる可能性が高くなりますから、大きな資金を比較的低い金利で貸してくれるのです。
ですから、借金踏み倒しをしようと思っても、抵当権が設定されている限りは住宅を失うことになります。そうなれば、踏み倒す意味はないでしょう。結局のところは資産を失うことになるのですから、大してメリットはないと考えられます。それならば、きちんと変死をするほうが良いのです。ただ、なかなか返済ができなくなってしまうこともありえることでしょう。そうなったときには借金踏み倒しを考えるのではなくて、何とか返済できる方法を考える方が賢明です。例えば、住宅ローンを提供してくれている金融機関に相談をすれば、返済期間を延ばしてもらう代わりに月々の返済金額を小さくしてくれることもあります。また、別の金融機関に借り換え絵をするというのも良い方法です。踏み倒しを考えるより、返済のために工夫するほうが良いでしょう。